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SDGs for All

SDGs for All is a joint media project of the global news organization International Press Syndicate (INPS) and the lay Buddhist network Soka Gakkai International (SGI). It aims to promote the Sustainable Development Goals (SDGs), which are at the heart of the 2030 Agenda for Sustainable Development, a comprehensive, far-reaching and people-centred set of universal and transformative goals and targets. It offers in-depth news and analyses of local, national, regional and global action for people, planet and prosperity. This project website is also a reference point for discussions, decisions and substantive actions related to 17 goals and 169 targets to move the world onto a sustainable and resilient path.

|バチカン会議|世界の諸宗教にSDGsへの協力求める

Photo: Pope Francis addresses participants of an international conference entitled, 'Religions and the Sustainable Development Goals'. Credit: Vatican Media.【ベルリン/バチカンIDN=ラメシュ・ジャウラ】

自分たちに唯一できることは道義と国際公法における原則の問題を解明することだけだと述べて、バチカンが国際連盟からの加盟要請を1923年に拒否して以来、多くの月日が流れた。

その後バチカンが国際連合常任オブザーバー国家になったのは、実に41年後の1964年4月6日のことである。それ以来、4人のローマ教皇(1965年にパウロ6世、1979年と1995年にヨハネ・パウロ2世、2008年にベネディクト16世〈当時名誉教皇〉、2015年にフランシスコ)が国連総会で演説を行ってきた。

いずれの教皇も国連に最大の賛辞を贈ってきた。それは歴代教皇が、国連は、歴史の中の今の時点で、人類が距離や国境、そしてあらゆる自然の限界を乗り越えて権限を行使する技術的能力を備えた、法的・政治的に最も適切な機関と見なしてきたからだ。

フランシスコ教皇はまた、国連創設70周年にあたる2015年の総会(9月25日)ですべての加盟国が全会一致で採択した「持続可能な開発のための2030アジェンダ」の重要性を強調した。

同アジェンダは、現在および将来にわたる人間と地球の平和と繁栄のための共通の青写真を示したものだ。その中心は、17項目に及ぶ持続可能開発目標(SDGs)であり、世界的なパートナーシップを通じて、先進国も途上国も含めたすべての国々が行動するよう緊急に呼びかけたものである。

2030アジェンダの採択から3年半、ローマ教皇庁の人間開発のための部署と諸宗教対話評議会は、「宗教と持続可能な開発目標(SDGs)に関する国際会議:地球と貧者の叫びに耳を傾ける」を3日間(3月7日~9日)にわたって開催した。

参加者は、SDGsの実行に関わっているさまざまな宗教を代表する人々、外交官、国際組織の幹部、国際開発分野の学者や研究者らであった。

仏教団体である創価学会インタナショナル(SGI、本部・東京)の寺崎広嗣平和運動総局長は、信仰を基盤とした団体(FBO)・市民社会組織の一員として参加していた。寺崎氏は、SDGsに関して宗教間の会議が行われたことは「大変有意義なことです。」と振り返った。

「SDGsが示す誰も置き去りにしないとの精神で、個人の尊厳を認め合う対話の重要性を私はまず強調したい。」と寺崎氏はIDNの取材に対して語った。

寺崎氏はさらに、「現実に起こっている課題の本質を認識・共有することから行動は具体化されます。私たち宗教者は、市民社会の一員としての重要な役割を果たしていくべきであると思います。」と語った。

レバノンの「スンニ・サイーダ法廷」のムハンマド・アブ・ザイード議長は、この会議にはSDGsの究極的な目標である地球を守るために「対話するだけではなく、行動計画を策定するために」さまざまな異なる信仰を持つ人々が集った、と語った。

「この地球を守るという共通の目標に向けた宗教間パートナーシップこそが会議の肝であり、私たちが成しうる最も重要なことです。」

ザイード師は、この会議が宗教間の対立を解消する一助となるかどうかという問いに対して、「ええ。対立の解消にきっと役立つことでしょう。しかし、会議だけでは十分ではありません。有言実行を積み重ねていかねばなりません。私たちは(地球を守るための)旅を共に歩みながら、それぞれの教えと理論をもっと実践的なものに変える行動計画を持つ必要があります。」と語った。

インドの学者・環境活動家で、食料主権の主唱者であり、アルテルモンディアリスム(もう一つの世界主義)に関する著作もあるヴァンダナ・シヴァ氏は、今回の会議で「ヒンドゥー教徒の観点」について発言したが、IDNの取材に対して、「ヒンドゥー教とキリスト教の深い精神的な観点には大きな違いはありません。両者とも、使っている言葉は違えど、被造物の保全(Integrity of Creation)について論じています。」と語った。

「(ヒンドゥー教では)ウパニシャッドのなかで『貪欲を避けよ』と説きます。一方、イエス・キリストは金貸しのところに行ってテーブルをひっくり返しました。つまり、基本的な原則は共通しているのです。ヴェーダとウパニシャッドは世界最古のスピリチュアルな文献であり、人類が地球上で生命を維持していくための生き方を示しています。したがって、主な違いは、アブラハムの伝統は約2000年であるのに対して、私たちのそれは1万年であるということだけです。つまり、前の時代を生きた女性たちは常に賢明だったということです。」

最もよく知られたアブラハムの宗教は、ユダヤ教・キリスト教・イスラム教であり、すべて一神教である。これらの宗教はまた、民衆は神に祈りをささげ信仰すべきであると信じている。一神教的な諸宗教の中で、アブラハムの宗教が世界で最も多くの信者を獲得している。

ヴェーダのひとつであるウパニシャッドは、サンスクリット語で記された文書であり、ヒンドゥー教の中心的な哲学的概念・観念が含まれている。仏教やジャイナ教といった伝統的な宗教と共通する部分もある

マイケル・モラー国連事務次長(国連欧州本部長)は、今回の会議は、自身が「これまでに参加した会議」の中で、「SDGsの履行とパートナーシップに関する最も重要な会議のひとつだ」と評価し、「楽観的な意識と目的感覚を新たにして」帰国の途につくと語った。

それ以前にモラー事務次長は、全体会の参加者に対して、「ジュネーブからローマへの途上、国連と宗教との関係について考えていました。…国連は、世俗的な組織ではありますが、その設立時から世界の主要な宗教と手を携えてきました。」と語った。

「人類の希望の光として、偉大なる宗教と同じく国連も、より良い世界―すなわち、寛容で平和な世界、貧しい家庭に生まれようが裕福な家庭に生まれようが、あるいは、男性に生まれようが女性に生まれようが、そうした出自とは関係なく皆が希望を持って生きることのできる世界―を目指す普遍的な希望の下に人々を結びつけています。」

「国連は、強者のためだけではなく弱者や、虐げられ脆弱な立場にある人々のために創設されました。国連は、持続可能な開発目標の中核をなす大願であり明確な目的でもある『誰も置き去りにしない』世界を実現するために創設されたのです。」とモラー事務次長は語った。

またモラー事務次長は「ダグ・ハマーショルド国連事務総長」の言葉を引用して、「国連は、必然的に、すべての宗教から中立な立場に位置します。しかし、国連は信仰の手段でもあるのです。つまり国連は、世界の偉大なる宗教を、分断ではなく、結びつけるものによって、触発される機関なのです。」と語った。

モラー事務次長はさらにつづけて「それは今日の国連も同じです。私たちは行動の核心部分において、慈愛に満ち、寛容で、汝の隣人を愛すという普遍的な価値を扱っているのです。」「こうした教えに関して、どの宗教も独占を主張することはできません。こうした価値観は人間の精神に根差したもので、国際人権法に体現されています。これらは、国連憲章を活性化させ、持続可能な開発のための2030アジェンダの本質を包含しています。」と語った。

ガーナ出身でローマ教皇庁人間開発のための部署の長官を務めるピーター・タークソン枢機卿は、IDNの取材に対して、「この会議は(SDGs達成に向けた)気運を高め、新たにグローバルな結束を図っていくために、この共同の『旅』に協力し合って踏み出そうという考え方に基づいています。」と語った。

タークソン枢機卿は「宗教は変化に向けた目的を設定し、それを鼓舞するものです。」と指摘したうえで、「持続可能な開発を生み出そうとするならば、ライフスタイルのあり方にも、モノの生産や流通、消費、廃棄のやり方にも、急激な変化が必要です。そうした変化を引き起こすには深い動機付けが必要ですが、開発を技術的な用語に絡めて語るだけでは、それは生み出せません。」と語った。

「人生を変えるような力強いストーリーの中で、宗教に関する物語は抜きんでています。そうした物語は、世代から世代へと語り継がれ、世界中で数多くの民衆やコミュニティーの心を捉えてきました。宗教は、私たちが今日必要とする変革に向けたインセンティブを実際に与えることができるのです。」

3月7日の会議の開会挨拶で、タークソン枢機卿は、持続可能な将来に必要なエネルギーを提供してくれる人々が3種類あります(①若者②先住民③信仰心を持った人々)と指摘した。

ローマ教皇庁の人間開発のための部署は2017年11月10・11両日にも「核兵器なき世界と統合的な軍縮」をテーマとした会議を開催し、宗教指導者や市民社会の代表、諸政府、国際機関関係者、著名な学者、ノーベル平和賞受賞者、学生代表らが参加した。(3.31. 2019) INPS Japan/ IDN-InDepth News

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