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SDGs for All

SDGs for All is a joint media project of the global news organization International Press Syndicate (INPS) and the lay Buddhist network Soka Gakkai International (SGI). It aims to promote the Sustainable Development Goals (SDGs), which are at the heart of the 2030 Agenda for Sustainable Development, a comprehensive, far-reaching and people-centred set of universal and transformative goals and targets. It offers in-depth news and analyses of local, national, regional and global action for people, planet and prosperity. This project website is also a reference point for discussions, decisions and substantive actions related to 17 goals and 169 targets to move the world onto a sustainable and resilient path.

南部アフリカの都市住民を襲う貧困

Slums like this have emerged over the years as poverty erupts in an area called Lion's Den, 20km outside Chinhoyi town in Mashonaland West province in Zimbabwe. Credit: Jeffrey Moyo/IDN-INPS【ハラレIDN=ジェフリー・モヨ】

人生のある局面において、彼女はジンバブエ国鉄の有能な会計士であった。ジンバブエの首都ハラレから25キロ離れた南東部にある人口の多い非正規居住区エプワースに住む彼女が今送っているのは、「転落人生」である。

5年前に夫を亡くし、3人の子を持つシュバイ・チコトさん(48)は、この数年で貧困層に転落してしまった数多くの南部アフリカの都市住民のひとりにすぎない。そんなチコトさんは、今後13年間であらゆる形態の貧困を根絶するとの目標を国連が掲げたことについて、特に何とも思っていない。

チコトさんにとっては、貧困をなくす取り組みを国連が行うことは、「ないよりはまし」といった程度のものだ。チトコさんはIDNの取材に対して、「持続可能な開発目標(SDGs)に沿って国連でこれらのターゲットが提示されたことを知ってはいますが、いま私が置かれている境遇を見てください。まさに深刻な貧困の中にいます。かつて私が半官半民組織で職を得ていたなんて信じられますか?」と語った。

マラウィのコンドワニ・チエメケゾさんの状況もチコトさんと似たようなものだ。彼女は、スコットランドの伝道師らが1870年代につくったマラウィ最古の都市であるブランタイアのスラム地区に住んでいる。

チエメケゾさんはIDNの取材に対して、「2部屋の粗末な家に孫たちと住んでいます。全員無職で、生きるために道端であらゆるものを売って暮らしています。今は授業料を払うお金がないので孫たちを学校に通わせていません。」と語った。

チエメケゾさんは、エイズのために自身の5人の子を亡くし、自身が(孫にあたる)孤児の面倒を見ることになった。しかも、自身が貧困に見舞われる中でである。

国連によれば、マラウィにおける極度の貧困率は、1990年以来半減しているが、依然として同国の5人に1人が1日1.25ドル以下で生活している。

チエメケゾさんのようなマラウィの都市生活者にとって状況は一層悪化している。

「食べ物は見つけにくいが、ここにもう何年も、何世代にもわたって住んでいるし、行く場所もないから離れることができません。貧しさがひどくなっても、ここで死ぬことになると思います。」とチエメケゾさんは悲痛な笑みを浮かべながら語った。

南アフリカ共和国(南ア)では、とりわけ子どもたちが都市部で蔓延している貧困の犠牲となっている。「南ア統計」によると、同国の子ども970万人が都市のスラムに住んでいるという。

南ア社会福祉省によると、推定人口5200万人の同国において、およそ190万人が粗末な住居に住んでいるという。

その他多くのアフリカ諸国と同じように、長年にわたって、進行する都市化がこの問題の背景にあり、ヨハネスブルクのメールリ・クマロ氏のように、独立以前の白人少数派政府が都市の貧困の原因を作ったと非難する開発専門家もいる。

ボーア人のアパルトヘイト政府は、黒人の南アフリカ国民のために適切な都市空間を設けませんでした。にも関わらず、黒人が数世紀にわたって、遠隔地を離れ、職を求めて都市に流入しつづけた結果、いまや、あちこちの町や都市に住む貧しい人々が次々とスラムを形成しています。」とクマロ氏はIDNの取材に対して語った。

南アの首都ヨハネスブルクにおいても貧困は広がっている。「南ア統計」によると、同市には4万7000の貧困世帯があり、食料を満足に手に入れられない人がおよそ15万人いるという。

ジンバブエの人権活動家らは、南ア指導者らの強欲こそが、都市部の貧困に拍車をかけてきたと見ている。

「食事もまともに取れず、粗末な家にしか住めない人々が町にいる状態は、人権侵害です。そしてこれは、人びとの生活向上に力を入れず、政治的エリートの利益に奉仕することを選んでいる政府によって引き起こされています。」と、同国で受賞歴がある人権活動家テリー・マツバンガさんはIDNの取材に対して語った。

市民団体によると、ジンバブエでは都市貧困が猛威を振るっている。

貧困削減フォーラム・トラスト(PRFT)のジュディス・カウレム代表は、「2016年6月から17年5月にかけてムタレ、ビンドゥラ、マスビンゴ、ブラワヨ、グウェル、シュルグウィといった都市の貧困地区に住む人々の調査で私たちが使った貧困指標(世帯収入・支出調査)を基礎にして、私たちは、調査対象となった世帯の8割以上が、都市の基礎的ニーズを満たすのに必要な平均コスト以下の収入しか得ていないとの知見を得ました。」と語った。

PRTFによると、都市の基礎的ニーズとは、人間らしく尊厳を持った生活を送るために5人家族が必要とする最低限の量を指すという。

PRTFは、2008年に「貧困削減フォーラム」を前身として創設された市民社会組織(CSO)であり、貧困層に寄り添った社会経済政策の形成・実行に影響を及ぼすことを目標として調査を行っている。

国連開発計画(UNDP)によると、ジンバブエの北側にあるザンビアでは、人口1700万人のうち約4割(680万人)が都市に住んでおり、うち23%が極度の貧困に陥っているという。

アンゴラでは状況はさらに深刻で、米国国際開発庁(USAID)によると、首都ルアンダの人口480万のうち68%が貧困線以下で生活している。

アンゴラの全人口およそ2500万人のうち約7割が、「ムセケ」と呼ばれるルアンダ郊外のスラム地区に住んでいる。公共サービスはきわめて限定的で、施設は老朽化し、資源も基礎サービスも悪化している。

ルアンダで活動する独立の開発専門家ホドゥコマ・バガンバ氏の見るところ、貧困はアンゴラ各地で継続的に悪化してきている。

バガンバ氏はIDNの取材に対して、「貧困は何百万人もの都市住民を飲みこんでいますが、アンゴラの街々に住む人々に逃げ場はありません。誰もがまともな職を得る見通しがないまま都市に留まりつづけようとするので、都市部の貧困がますます深刻になっているのです。」と語った。

人口230万人のボツワナでは、貧困はますます、地方よりも都市部の現象になっていていると言われている。

世界銀行は、「ボツワナ貧困評価」と題された報告書の中で、「2002~03年と09~10年の間で都市化のレベルに変化はないが、貧困はさらに都市の現象になってきている。2009~10年において、ボツワナの人口のうち43%は地方に居住しており、これは2002~03年からわずか1%減少したに過ぎない。しかしボツワナの貧困は、2002~03年から09~10年の間に、より都市における現象となった。」と指摘している。(08.28.2017) INPS Japan/ IDN-InDepth News 

 

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