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SDGs for All

SDGs for All is a joint media project of the global news organization International Press Syndicate (INPS) and the lay Buddhist network Soka Gakkai International (SGI). It aims to promote the Sustainable Development Goals (SDGs), which are at the heart of the 2030 Agenda for Sustainable Development, a comprehensive, far-reaching and people-centred set of universal and transformative goals and targets. It offers in-depth news and analyses of local, national, regional and global action for people, planet and prosperity. This project website is also a reference point for discussions, decisions and substantive actions related to 17 goals and 169 targets to move the world onto a sustainable and resilient path.

国連事務総長、誤った議論や嘘を正すべきと熱心に訴える

Photo: UN Secretary-General António Guterres delivers the annual Nelson Mandela Lecture. Credit: UN Photo/Eskinder Debebe【ニューヨークIDN=ジャヤ・ラマチャンドラン】

国連のアントニオ・グテーレス事務総長が、とりわけ世界の貧しい人々に対して投げかけられている「誤った議論や嘘」を厳しく批判する異例の行動に出た。新型コロナウィルス感染症の拡大は、あらゆる嘘を白日の下に晒している。例えば、自由市場が全ての人に医療を提供できるという嘘、 無給の介護はうまくいかないという虚構、私たちは人種差別が解消された後の世界に住んでいるという妄想、だれもが同じ船に乗っているという神話である。

グテーレス事務総長は、これらの誤った神話を明らかにして、「私たちは同じ海の上を漂流していますが、明らかに、高性能ヨットに乗っている人もいれば、浮遊する残骸にしがみついている人もいます。」と語った。

この激しい発言は、新型コロナ感染症の拡大により初めてオンラインで開催された「2020年ネルソン・マンデラ年次レクチャー」においてなされた。このイベントは、アフリカの象徴であり、南アフリカで史上初の民主的選挙で大統領となったネルソン・マンデラ氏の誕生記念日に「ネルソン・マンデラ財団」が毎年開いているレクチャー・シリーズで、著名人を招いて主要な国際問題を討議することで、対話を促進することを目指している。

グテーレス事務総長は、「パンデミックは、私たちが数十年間にわたって無視してきた世界的なリスク、すなわち不十分な医療制度、社会保障の格差、構造的な不平等、環境の劣化、気候危機を露呈しました。」と語った。なかでも最も犠牲になるのが、貧困層や高齢者、障害者、既存の疾患がある人々といった社会的弱者である。

グテーレス事務総長は、「不平等は多くの形をとります。」と指摘したうえで、「収入の格差はあまりにも大きい。世界のお金持ち26人が世界の人口の半分と同じぐらいの富を持っています。一方で、人生で得ることができるチャンスも、性別、家族や民族の出自、人種、障害の有無などによって決まってしまう。」と語った。

だれもがこうしたことの影響を受けている。なぜなら、高レベルの格差は、「経済的不安定、汚職、金融危機、犯罪の増加、貧弱な心身の健康」と結びついているからだ。

グテーレス事務総長は、次に植民地主義に言及して、「今日の反人種主義運動は、不平等の源泉である植民地主義に向けられています。グローバルノース、とりわけ私の出身地である欧州大陸は、暴力と威圧によって何世紀にもわたってグローバル・サウスの多くに植民地支配を押し付けました。」「植民地主義は、大西洋奴隷貿易や南アフリカのアパルトヘイト政権という害悪を含め、国内外に大きな格差を生み出しました。私たちはこれを、経済的・社会的不正、ヘイトクライムや外国人嫌悪の増加、制度化された人種差別と白人覇権の持続の中に見出せます。」と語った。

また、人種差別と植民地主義の遺産について、「ジョージ・フロイド氏の殺害を受けて米国から世界に広がった反人種差別運動は、人々が肌の色にもとづいて犯罪者扱いされるという格差と差別、および人々の基本的人権を否定する構造的な人種主義や制度的不正義にうんざりしているというもう一つの現れです。」と指摘した。

また、「アフリカは二重の犠牲になってきた。」と強調し、その理由として、「第一に、植民地主義的プロジェクトの標的となった。そして第二に、アフリカ諸国は第二次世界大戦後、つまりほとんどのアフリカ諸国が独立を勝ち取る前に設立された国際機関で過小評価されてきた。」と語った。

さらに、グローバル・ガバナンスにおける格差について、「70年以上前にトップに君臨してきた国々は、国際機関の力関係を変えるために必要な改革を検討することを拒否してきました。国連安全保障理事会ブレトンウッズ体制の理事会の構成と議決権はその典型です。不平等はトップにおいて、すなわち国際機関において始まっています。不平等にとりくむことは国際機関を改革することから始めなければなりません。」と語った。

また、不平等のもう一つの大きな源泉である家父長制について、「私たちは、男性支配文化をともなう男性支配世界に生きています。いたるところで、女性は単に女性であるという理由で男性よりも困窮した状況にあります。不平等と差別が常態化しているのです。女性に対する暴力は、女性殺し(フェミサイド)を含めて、エピデミックの段階にあります。」と語った。

「誇りあるフェミニスト」を自称するグテーレス事務総長は、自身はジェンダー平等の実現にコミットしており、「国連の幹部レベルでは既にジェンダー平等を実現しました。」と語った。また、南アフリカ・ラグビーチームのキャプテンであるシヤ・コリシ氏を、女性・女児に対する暴力との闘いに男性を巻き込むためのキャンペーン「スポットライト・イニシアチブ」の大使として任命したことを発表した。

「男性が牛耳るテクノロジー業界は世界の専門知識と展望の半分を見逃しているだけではありません。性差と人種差別をさらに定着させる可能性のあるアルゴリズムを使用しています。」

グテーレス事務総長は、格差との闘いの最前線にいる人々を称賛し、気候変動を予防する行動だけではなく「気候正義」が必要だと呼びかけた。政治指導者らに対しては目標を高く掲げること、経済界に対しては視野を広く持つこと、そして一般の人々に対しては意見を表明することを求め、「それが、私たちがとるべきより望ましい道筋だ。」と語った。

また、社会の中で、若者が尊厳をもって生き、女性が男性と同じ展望と機会を持ち、病人や社会的弱者が守られるような「新しい社会契約」を提唱するとともに、人類の未来を開き平等をもたらす二大要因として、教育とデジタル技術の必要性を訴えた。

グテーレス事務総長は、こうしたことを背景に、国際レベルで権力や富、機会がもっと広範かつ公正に共有されるようにするための「新しい世界的取り決め(グローバル・ディール)」を呼びかけた。そして、「グローバル・ガバナンスの新しいモデルは、国際機関における完全かつ包摂的、平等な参加を基礎としなくてはならない。」と指摘したうえで、「グローバルな意思決定において途上国の声がより強力なものにならなくてはならない。」と高らかに呼びかけた。

次に現代の不平等の問題に目を転じて、「貿易の拡大や技術の進歩が『収入分配のこれまでにない変化』につながってきた。」と指摘し、「未熟練労働者がその犠牲になっており、新技術や自動化、生産のオフショア化、労働組合の劣化といった『攻撃』に晒されています。」と警告した。

グテーレス事務総長はさらに、「一方で、税制上の特権や税金逃れ、脱税の広まりに加え、法人税率の引き下げで、不平等を是正するうえで重要な役割を担える社会保障や教育、医療予算が減っている。」と指摘したうえで、「一部の国々は、富裕層や広い人脈を持つ人々が租税制度から利益を得られるようにしているが、だれもが公平に負担すべきです。各国政府は、社会的規範と法の支配を弱める汚職の『悪循環』に対処し、気候危機に対応すべく、税の支払い負担を労働者からCO2へと移さねばなりません。」と語った。(07.19.2020) INPS Japan/ IDN-InDepthNews

 

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