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SDGs for All

SDGs for All is a joint media project of the global news organization International Press Syndicate (INPS) and the lay Buddhist network Soka Gakkai International (SGI). It aims to promote the Sustainable Development Goals (SDGs), which are at the heart of the 2030 Agenda for Sustainable Development, a comprehensive, far-reaching and people-centred set of universal and transformative goals and targets. It offers in-depth news and analyses of local, national, regional and global action for people, planet and prosperity. This project website is also a reference point for discussions, decisions and substantive actions related to 17 goals and 169 targets to move the world onto a sustainable and resilient path.

女性の太陽光エンジニアがザンジバルのへき地の村々を照らす

Photo: Mariam Kassim Salum charging her phone on a solar equipment at Kizimkazi village in Zanzibar, Tanzania. Courtesy: Barefoot College【ケンドゥワIDN=キジト・マコエ】

闇が迫ると、ナターシャ・マフムード(14)さんは兄とともにパラフィンランプの弱い炎の周りに集まり、燃料を節約するために母がランプを吹き消してしまう前に、急いで宿題を済ませる。

「いつも早く済ませようとしてはいるんです。でも、できない時もある。先生は時々、宿題が終わっていないといって私に罰を与えるんです。」マフムードさんがそう語るかたわら、ランプからの煙が煤けたトタン屋根に立ち上っている。

ザンジバル北部ケンドゥワ村ディンバニ小学校の生徒であるマフムードさんは、咳の原因になる体に有害な煙を出さないようないいランプを買ってほしいと母親にずっと頼んできた。しかし、母親は言を左右して、夫とそのことを話し合おうとしない。家庭内では、父親が唯一の意思決定者なのだ。

しかし、タンザニア連合共和国から強い自治権を認められているザンジバル諸島(右の地図を参照)の未電化地域に電気を通すことをめざしたプロジェクトの一環として、マフムードさんと兄は間もなく、明るいLED電球の下で毎晩勉強できるようになるだろう。太陽光技術を学んだ女性グループの誘いに応じてマフムードさんの父親が太陽光パネルを家に設置することに同意したからだ。

月にわずか3ドルほどでマフムードさんの父親は村の女性エンジニアを雇い、ミニ太陽光システムを家屋に設置・維持することになった。

「明るい光の下で勉強するのが待ちきれません。体に悪い煙ともお別れです。」とマフムードさんは明るく笑った。

ザンジバルは世界有数の観光地の一つであるにもかかわらず、政府統計によれば、人口の半分が貧困線以下で暮らしており、電気が利用できない。

5つ星の高級ホテルが点在する美しい浜辺から、藁葺屋根の埃っぽい家々が散在し日没後は真っ暗になる村までちょっと歩いてみるだけでも、貧富の差を感じるには十分だ。

「太陽光発電によって僻地の未電化地帯で安く電気が使えるようになり、気候変動をもたらす温暖化ガスの排出抑制につながりますが、同時に、男性優位のザンジバル社会において女性の雇用と収入を増やす手段にもなります。」と語るのは、アフリカ東部で女性のエンパワーメントに関わるインドに本拠がある慈善団体「裸足の大学」の専門家である。

「タンザニアのエネルギー省によれば人口のわずか24%しか電気が利用できないこの国では、女性を支援することでその潜在能力が発揮できるようになり、地域の意思決定に積極的に関われるようになります。」とザンジバルのエンパワーメント・社会福祉・若者・女性・子ども省職員であるマリク・ハミス氏は語った。

「裸足の大学」は、移転可能なスキルや知識を教えることで女性を貧困から抜け出させ、太陽光エンジニアとして生計を立てられるようにすることをめざしている。

同団体はザンジバルの村々の長老たちと緊密に協力しているが、彼らの役割は、村に長く住んでいて、大抵は読み書きができない女性を訓練対象者として推薦することだ。

このプロジェクトは、男性が支配的な仕組みのために賃金労働を見つけられず経済的に困窮する農村女性の高まるニーズに応じるために立ち上げられた。

ハミス氏によると、プロジェクト対象村落の住民は、家族から離れて暮らし、太陽光工学を学ぶために大学で5か月のコースを受講できる35才から55才の女性2人を選ぶよう依頼される。

彼女らは、卒業すると村に戻り、技術者としての活動をスタートさせる。月60ドル程度の収入を得て、村に太陽光発電を設置していくのである。

「裸足の大学」によれば、ケンドゥワ村のような村出身の女性太陽光エンジニアはこれまでにザンジバルで1000世帯以上を電化したという。

ケンドゥワ村で服の仕立て職人として働くアリ・ヘメド・マブルークさんは、屋根に設置された小さな太陽光パネルが生み出す電気につながった明るいLED電球の下で洋服を忙しく縫っている。より明るく、クリーンで、安全なこの電気のためにマブルークさんが支払う金額は、以前灯油に支払っていた額の半分以下だ。

太陽光発電を得たことは、6人の子どもを持つこの51才の父親にとって好運であった。夜も働けるようになり、家族の収入は月に10ドルほど上がったのである。少し前まで、夜になると仕事はできなかった。

「電気がなかった頃は、たくさんの機会を逃していました。子どもが日没後勉強するためにパラフィンランプを使えば、病気になって、治療にお金がかかるなんてこともあるでしょう。」とマブルークさんは語った。

「裸足の大学」で地域サポートの責任者を務めるアブ=バクル・ハリド・バカール氏は、太陽光エンジニアになる女性を支援することは、貧困を削減し環境を保護する最善の方法であると話す。なぜなら、それによって、クリーンなエネルギーの使用をすばやく促進することができるからだ。

3人の子どもの母であり未亡人でもあるハスナ・フセイン・マカメさんは、家族のための収入を得ることができるようになって、笑顔を取り戻した。

マカメさんは、村のための太陽光エンジニアとして数か月の訓練を受け、定期的な収入を得られるようになった。さらに結果的に、香辛料で有名なインド洋に面したこの群島(=ザンジバル諸島)の未電化地帯で、電気を導入する仕組みづくりに関わる今の地位を得たのである。

「授業は楽しかったです。今では、その時の努力が実を結んでいます。『裸足の大学』は、僻地の村々を電化する上で大きなインパクトを与えてきました。」とマカメさんは語った。

「以前は、社会の中で何の地位もありませんでした。でも、スキルと知識を得て、今ではみんなが私のことを(スワヒリ語でエンジニアを意味する)マンディシ(Mhandisi)と呼んでくれるようになりました。」とマカメさんは語った。(06.06. 2019) INPS Japan/ IDN-InDepth News

 

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